山道や悪路も力強く駆け抜けるマウンテンバイク
スポーツバイクの中ではフレームもブレーキもタフネス仕様。
衝撃を吸収してくれるサスペンションも装備しているので、
大地の起伏を縦横無尽に走ることは、舗装路を快走するロードバイクとはまた違う楽しさに満ちています。
特徴1 フレーム
未舗装や山道などのオフロードを前提としているので、フレームはロードに比べ頑丈に作られています。
素材はカーボンとアルミがメインです。
カーボンは軽く振動吸収性に優れていますが高価です。
アルミは硬くかっちりとした乗り味で廉価~中級モデルに使用されます。
特徴2 ブレーキ
マウンテンバイクは早くからディスクブレーキが標準で採用されています。天候に左右されず、強力な制動力が得られるので、山道や岩場でのダウンヒルでは、絶対的な力を発揮してくれます。
機械式と油圧式の2種類があり、機械式は価格が安いので、エントリーモデルなどに使用されます。
油圧式は高価ですが、軽い力で制動力が発揮され、より繊細なブレーキコントロールが可能です。
特徴3 サスペンション
マウンテンバイクにはオートバイと同様に、路面からの衝撃を吸収するサスペンション装着モデルがメインです。
装着する場所によりフロントサスペンションとリアサスペンションに分かれます。
- フロントサスペンション
前輪のフォーク部分に装着され、前輪からの衝撃を緩和。 - リヤサスペンション
フレームの前側三角と後側三角をつなぐ部分に装着され、後輪からの衝撃を吸収して、段差の激しい箇所で後輪の安定性をサポートします。
仕組みとしては、空気式の「エアサス」と、バネ式の「コイル」があります。
また、衝撃を吸収する部分の長さを「ストローク量」といい、ストローク量が多いと、より大きな段差にも対応ができますが、重量は重くなります。
システム | エアサス | コイル |
重量 | 軽量 | 重い |
用途 | トレイル、オールマウンテン クロスカントリー |
ダウンヒル |
- フルサスペンション
フロント、リアともにサスペンションが着いているバイク。
2つのサスペンションの働きで、より大きな衝撃を吸収する。 - ハードテイル(リジット)
フロントサスのみで、クロスカントリーやダートジャンプなどで使用します。リヤの構造がシンプルなので軽く、ソリッドな乗り味です。 - フルリジット
前後ともサスペンションがついていないタイプで、路面の衝撃を体で吸収するテクニック必要です。
特徴4 タイヤ
タイヤ(ホイールサイズ)の規格は3種類あります。
- 26インチ
MTB登場時から主流でしたが、27.5や29インチのリリースによりレガシー規格になりつつあります。 - 27.5インチ(650B)
現在のメインサイズ。2013年頃より登場。
体の小さい日本人にとって、コントロール性と悪路走破性のバランスが良いです。 - 29インチ
2008年頃登場。大径なので走破性は高いが扱いにくく、日本ではあまり広まりませんでしたが、最近ブームの兆しを見せています。
マウンテンバイクで自然のままの道を走ってみると舗装路では味わえない、
ロードバイクとはまた違った爽快な気分を存分に楽しむことができます。
しかし山や林道、ハイキング道を利用するのはマウンテンバイカーだけではありません。
マウンテンバイクのマナーはとても大切です。
マウンテンバイクのフィールド・コードを提案していますので、
ぜひ確認してみてください。
http://www.japan-mtb.org/welcome/firstmtb/whichmtb/off-road/land-access/
