5年前の早朝、ビアンキ/カメレオン4で快走中に、突然ランナーが死角から飛び出して、私は全力でブレーキング!

結果、前輪ロックで、ハンドルを握ったまま車両とともに前方に一回転・・・
背中から地面に落ち、一瞬記憶が薄れ息も詰まりました。

幸いランナーには接触せず無事でしたが、私は両手首の脱臼で、回復に2か月以上かかりました。早朝で交通量がほとんどなかったため自損負傷のみで済みましたが、交通量の多い時間帯でしたらこれだけでは済まなかったでしょう。

通勤のためリュックを背負っていたのもラッキーで、頚椎の損傷を逃れました。(私の身代わりにリュック内の弁当箱が割れて、書類に大きなシミを作ってしまいましたが。)

これを機に、ブレーキの調整には特に気を配るようになりました。

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使いやすいブレーキが命を守る

ドロップハンドル/ストレートハンドルどちらでも、形状は異なりますが、以下の3つが前後2セットで、ブレーキのシステムを構成します。

  • ハンドルに取り付けられた「ブレーキレバー」
    ハンドルへの取り付け位置とレバーの引きしろを調整
  • フォーク部に取り付けられた「ブレーキ本体」
    ブレーキシューとホイールリムの接触位置を調整
  • レバーと本体を結ぶ「ワイヤ/ケーブル」
    アジャスターで緩みを調整

ドロップハンドル+キャリパーブレーキ

  1. レバーの調整
    ドロップハンドルではブレーキレバーとシフトレバーが一体になったデュアルコントロールタイプが主流です。
    レバー本体を覆うラバーフードをめくると、内部に取付バンドを締めるボルトがあるので前方から六角レンチで少し緩め、実際に乗車して握りやすくシフト操作もしやすい位置を調整して、本締めします。
    ブレーキレバーの位置調整
  2. シューの調整
    ブレーキシューの上端がリムの端から1mmほど下になり、進行方向側が名刺1枚の厚みぐらい開たハの字にセットして、制動時の鳴き防止をします。写真ではハの字セットの位置決めをサポートしてくれるクリップを使用しています。
    ブレーキシューの調整
  3. アームのセンタリング調整
    ブレーキが片効きにならないように、センター調整ボルトを少しずつ回転させて、左右のスキマ量が同じになるように調整します。
    ブレーキアームのセンタリング調整
  4. ワイヤーの調整
    ブレーキレバーを引きながらケーブルアジャスターを回転させて、ブレーキの引きしろを調整します。前輪は制動力が高いので、私は前輪の引きしろを長めに取っています。
    ケーブル調整

ストレートハンドル+Vブレーキ

  1. レバーの位置調整
    ストレートハンドルのスポーツバイクでは、二本の指で操作するトリガータイプのシフトレバー+ブレーキレバーのタイプが主流です。
    取付を締めるボルトがあるので六角レンチで少し緩め、実際に乗車して握りやすい位置を決めてから、本締めします。
    Vブレーキレバー
  2. シューの調整
    キャリパーブレーキ同様、ブレーキシューの上端がリムの端から1mmほど下になり、進行方向側が名刺1枚の厚みぐらい開たハの字にセットして、制動時の鳴き防止をします。
    Vブレーキのシューはキャリパー用よりも長く鳴きも出やすいので、ハの字セットの位置決めが重要です。
    vブレーキシューの調整
  3. アームのセンタリング調整
    Vブレーキでは左右別々に調整ネジがあります。締め込むとバネのテンションに応じてシューとリムの距離が変化しますので、左右の変化を確認しながら調整します。
    vブレーキのセンター調整
  4. ワイヤーの調整
    ブレーキレバーを引きながらケーブルアジャスターを回転させて、ブレーキの引きしろを調整します。Vブレーキのアジャスターはブレーキレバー本体側にあります。
オンロードでのVブレークの制動力は強力なので、私の場合、握力の弱い左手でフロントブレーキを操作するように、ブレーキワイヤーを左右逆にレイアウトしています。